政略結婚 ~全ては彼の策略~
優香の体が強ばって何度か痙攣した後、ぐったりと悟の体へもたれ掛かった。
「………くそ可愛い…、はぁ、挿れてぇ……」
悟が乱暴な言葉で呟くが、余韻でぼんやりしている優香の耳には届かない。
指を増やしてゆっくりと優しく撫でると、優香から甘い声が再び漏れ出す。
「…あ、…っ、悟さ………今、まだ」
「…ん?……何?」
「………苦し……まって、…」
「…まだ連続はキツいか……慣らしてやるからな」
「……?………え?…おねがい、まって……」
「…待つ必要あるか?……」
「………や、はぁ、…はぁ、あぁ、!」
ガクガクと震える優香の瞳からいつものように涙が零れた。
それを悟が愛しさを隠さない眼差しで見つめる。
頬へキスをしながら雫も一緒に舐めとると、少ししてから優香が瞳を開けた。
「………優香、さっきみたいにまたキスして。」
悟があと少しで唇が触れる距離まで顔を近づけ瞳を閉じて待っている。
自分からそっとその唇に触れ、離れた。
「………もう1回。」
悟が呟き、優香もそれに従う。
「…もっと」
何度か繰り返していると、優香のナカに埋まったままの指が今度は遠慮なく動き始めた。
「……ん!……んんっ、ん〜!」
唇をすっぽりと塞がれ逃げ場を無くした優香は悟に助けを求めるように縋り付く。
全てを悟に包まれた状態に優香の幸福指数は無限に上がっていた。
あっという間に上り詰めぐったりした優香を横抱きの状態からベッドへ戻す。
悟はもうほとんど意味を為していないバスタオルを取り払うとベッドの下へ放り投げた。