政略結婚 ~全ては彼の策略~
優香にかかった体液を悟が優しくティッシュで拭き取り終えると、水を飲ませてくれる。
気になってちらりと悟の中心を見ると、それはまだ反り返り主張していた。
いつもお風呂で悟の裸を見ることはあるが、見るのも恥ずかしくまじまじとそれを見たことはない。
それでもここまで大きかったことはない気がする。
「……悟さん、…触ってみてもいいですか…?」
「……ん?…お好きにどうぞ。」
何を触るのか分からなかった悟は特に何も考えずにOKを出したが、そっと優香が触れた場所が予想外だったため、動揺した。
「……どうやって触ればいいですか?」
上目遣いで頬を染めながらも小さくて柔らかい手に包まれて悟の理性は簡単に崩壊する。
悟は優香の手に自分の手を重ねて上下に動かし始めた。
「……こうやって、ここも撫でてみて。」
悟に教えられながら優香は吸い寄せられるように、そこへ優しく唇を寄せる。
いつも悟が優香にしてくれるように、優香も舌で舐めていった。
「………っ、優香……それ以上は、…」
悟が珍しく動揺している様子に気を良くした優香は止まることなく続けていると、ぐいっと頭を捕まれ離される。
悟の険しい表情に、優香は拒絶の色を感じ取ってしまった。
「……やっぱり、私じゃダメですか……?」
「……そんな事は言ってないだろ。」
「…………でも、…っ、…。ごめんなさい。」
「………はぁ。」
悟が深く溜息をつき、優香をそっと抱きしめる。
「……何か勘違いしているみたいだが、嫌だったわけじゃないからな。」
「…………違うんですか…?」
「……当たり前だ。でも、これ以上はまた今度。」
「…?……はい。」
額にキスをされ、今日はもう寝て明日の朝また一緒に露天風呂に入ろうと言われたため、優香は大人しくそれに従った。
抱きしめられながら、優香は満たされた気持ちでゆっくりと眠りについたのであった。