今でも君を探してる。
凄く嬉しかった。
でも今の私は、心ここにあらずだった。
ここ数日で雅也との近かった距離は一気に遠くなった。
『ありがとうございました!』
私がいろいろ考えていると体育の授業が終わった。
「麗菜大丈夫?教室帰ろ?…」
綾子にそう言われ立とうとした。
その時、目線を動かしたら雅也と目が合った。
相変わらず男女に大人気だ。
でも…いつもと違かった。
そう思った理由はすぐにわかった。
雅也がいつものように笑っていなかったからだ――…