今でも君を探してる。
綾子がここまで私のことを心配してくれているとは思わなかった。
そして驚いた。私の意識が無くなる直前で、雅也の「麗菜!!」と呼ぶ声が聞こえた。
それを最後に…私は意識を手放した。
夢を見た――…
雅也が女の子達にベタベタくっつかれている。
(嫌だ…雅也に触らないで!雅也!!雅也!!!)
私が何度、雅也の名前を呼んでも雅也は応答しない。まるで私がいないかのように…
(嫌!雅也!!雅也!!雅也ぁ―…)
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「…菜…い菜……麗菜!」
誰か私の名前を呼んでいる。重い瞼をゆっくり開けると…