今でも君を探してる。
「雅也?急に呼び出したりしてどうしたの?」
私は、さっきから何も話さない雅也にそう言った。
すると―――…
「…え!?‥ちょっ!!」
雅也がいきなり私を抱きしめてきた。そして今一番聞かれたくない事を聞かれた。
「麗菜さ…最近何かあった?」
本当に今は聞かれたくなかった。
私はとりあえず雅也を誤魔化そうとした。でも…雅也には通用しなかった。
「ちゃんと正直に言えよ?」
雅也はたまに口調が変わる。
私も最近知った事だが、雅也は暴走をやっていた。