今でも君を探してる。






「……………………。」


言えない…言えるわけがないよ。


『雅也と私が最近一緒にいるから、いじめられてるの―…』


なんて言ったら、いじめを止めようと雅也は私から離れていく。



そんなの絶対に嫌だ。


せっかく近づいたのに…

だから私は嘘を言おうとした。


「雅也、あのね…」


私が話始めた瞬間…


キーンコーンカーンコーン…


「チッ…時間かよ‥」


タイミング良く予鈴のチャイムが鳴った。







< 47 / 51 >

この作品をシェア

pagetop