今でも君を探してる。




―――――――――…

―――――――…


どうしてだろう?
いつもは長く感じる授業もすぐに終わり、掃除も気づけば終わっていて…

後は"さよなら"を言うだけだった。


詳しく言えば先生待ち。
私の学校は帰りの挨拶は先生がいる時にしなければならない。
でも今、先生はいない。

だからみんな自由に席を立ったり、話したりしている。
私も今、綾子の席にいる。
そして私は大きな決心をしていた。


それは…綾子に全てを話すということ。

私の深刻な雰囲気がわかったのか綾子が


「麗菜。ちょっと席外そうか」

と言って近くの席の人に"私と麗菜ちょっと用事あるから先生戻って来たら言っといて"と伝えて私達は教室を出た。




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