今でも君を探してる。



もちろん雅也も見ていた訳で…鋭い視線が向けられていたが私は気づかぬ振りをした。


――――――――――…

――――――――…


しばらくして着いたのは屋上だった。

この時間帯は絶対誰もいない。


私は清々しいほど爽快な青空に向かって伸びをした。
すると…


「麗菜、話せる?なんか溜め込んでるでしょ?」

と心配そうな顔をして綾子がそう言った。

なので私は


「うん…長くなるんだけど……」

と言って今までの事を全て話した。


私が話している間、綾子は何度も相づちを打って私の頭を撫でてくれていた。




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