あの時流した涙



最近可笑しいし。



自分でも分かるぐらい。




今頃、煜が来て楽しそうに笑ってんだろうな。






「安東煜だっけ」



「ふぇ?」



ヤバイ。変な声が.....................。


「変なのwwでも、奈悉が一位にならなかったから、あの賞もらえなくなっちゃったね」


璃子は、遠慮がちに言う。



遠慮しなくて良いのに。



「当分、楽になれるから、別にいらない」


ほんと、そう思ってる。




「まぁいいや。明日は家に帰るんだよ!」

「うん」



この日は、まだ、マシな方だった。
< 16 / 231 >

この作品をシェア

pagetop