あの時流した涙
*嘘
ーーあなたが好き。
ーー俺女いんだよね。
また失恋。
何回目だろう。
恋しても決まって失恋。
「奈悉、また告ったんだってぇ?」
「璃子。」
璃子は、私の親友で、失恋した時には癒してくれる。
「泣いちゃえば?」
泣く。私のたった一つの大切な言葉。
「うぅ.....................ふぇッ.....................」
泣くのは良い事なんだよ。ってお母さんに言われた。
「よしよし。また恋しろ」
「うん」
私の失恋は立ち直るのがとにかく早い。
「よし。教室戻るよっ」
「うん!」
新しい恋をして失恋する。
本当は、こんなの嘘だよ。