あの時流した涙
「嘘だろ?!」
ざわざわする教室。
訳は私が一位じゃなかった事。
別にそれでざわざわする事じゃないけど。
どうやら一位は、転校してきた"天宮 楓"らしい。
見た事ないけど。
当分その子が一位だろう。
「奈悉、二位.....................。あり得ない!なんで?!」
自分の事の様に動揺する璃子。
「まぁ、しょせん私は特別綺麗ってわけじゃないから」
分かり切った事だし。
璃子も知ってる。
「はぁ?!特別綺麗に決まってんでしょ?!まだわかんないのか!」
私の身体を揺さぶる。
はい。分かりません。