恋の授業





「先生stop!!」




車を出そうとする先生をあらん限りの声で呼び止める。




「・・・どうかしましたか?」



「先生~。わたし、家に入れません。」



「はぁ?」



「親が居ないので、家に入れません。
 鍵が開いてません。」




どうしよ。どうしよう。




「自分の家に入れないって・・・。」



「どうしましょう?
 軽く泣きそうです。」



「はぁー・・・」



「うーー・・・。」



「しょうがないですね。
 私の家に来ますか?」



「え?!
 良いんですか?!」



「この場合は仕方がないでしょう。
 それに、ちょうどいいので勉強しましょう。」



「何でも良いです!
 なんでもします!!」



暖かいベットがあるなら!!



「じゃあ、向かいましょうか。」



「はい!」





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