恋の授業
「あーーー!!!!」
わたしはかなり大きな声で叫んでしまった。
「どうかしましたか?」
わたしの声を聞いた先生がこちらに向かってきている。
わたしは携帯を持ったまま、急いで風呂場に入り湯船に浸かった。
『もしかして、忘れてたの?』
「・・・うん、ごめん。」
『じゃあ、今どこに居るの?
・・・あと、男の人の声が聞こえたような気がするんだけど。』
「えっ、嘘。
そんなの聞こえた?
気のせいだよ! 気のせい!!
い、今は、親戚の家!」
『ふーん・・・。』
優利はあまり納得していなさそうな声で答えた。
コンコン。
先生がお風呂場のドアを叩いた。
「なにかありましたか?」
『ほら、やっぱり。』
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