恋の授業





「あ?
 ・・・そーいやー、そんなこともあったな。」



「お願いします!」



「うーーーーーん・・・。」



「・・・。」



「・・・よし、俺ん家来い!」



「え?!」



「俺ん家なら、17日以外でも大丈夫だから。」



「はっ・・・?
 いまいち意味がわからないんですが。」



「俺ん家来るの嫌なのか?」



「そういうわけでは・・・。」




誰が嫌がるか。

目の前にいるわたしの担任は理科の教師。

平 貴広先生。年は31歳。

白衣にスーツ、時計にタバコが似合いすぎることで老若男女をも魅了してしまう破壊力を持つ先生なのだ。


しかし、女よりも実験を優先してしまう。

他人からみれば“実験好きのオジサマ”といったところだろう。



「じゃあ、いつがいい?」



「18日なら、部活もありませんけど・・・。」



「じゃあ、18日な。13時に学校にいろよ。」



「はーい。」




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