思いは届く
季節も冬に移ってきたころ、私と蓮奈ちゃんは期末テストに向けて、テスト勉強をしていた。

そんなときに、蓮奈ちゃんが聞いてきた。

「好きな人とかいないの?」

一瞬にして私は、固まってしまった。

そんな様子を見た蓮奈ちゃんは

「いるんだぁ~。誰??教えてよ!!」

「え・・・。うぅ。むり・・・。はずい」

「誰にも言わないからさ。ね?いいでしょ?教えてよ」

私は、甘かった。

こんな約束を守ってくれるほど、蓮奈ちゃんは天使ではない・・・。

それを知るのは、もう少しあと・・・。

だから、このときに私は言ってしまったんだ。

「西条君だよぉ・・・。絶対誰にも言わないでね」

「へ~。私、応援する!!!!恋のキューピットになってあげるよ」

こうして、これから地獄の日々が始まるのだった。
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