可愛いなんて大嫌い
 しばらくして3人は葵を見失った。

「くそっ、どこ行きやがった!?」

「ねえ、誰の後をつけてるの? てゆーかなんでそんなことやってんの?」

 みーちゃんはまだ詳しい事を説明していない。

「それはあとでのお楽しみだ」

 その時、

『みーちゃん! なんだかよくわからないが、ほんとに秋葉原まで来てしまったぞ!』

盗聴機から葵の声が聞こえてきた。

「よしっ、わかった。秋葉原へ行くぞ」

 3人は葵を追いかけ秋葉原へ急ぐ。

 駅へ行き、ガタンゴトンと電車に揺られること15分。

 オタクの生地“秋葉原”へ着いた。

「俺、秋葉原って初めて」

「あたしもだ。やっぱあのイケメンはオタクだったのか!」

『駅前のコスプレショップに連れて来られたぞ! もう葵帰っていいか!?』

「コスプレショップ!? どこだ? ……あった、あそこか!」

 葵の説明通りのコスプレショップを発見した。

 3人は雨宮太郎に気付かれないように、うまく客のフリをする。

< 103 / 131 >

この作品をシェア

pagetop