可愛いなんて大嫌い
「早く進むのだ。もう絶対絶っ対夜の学校なんて来ないからな」

「それにしても、葵ちゃん軽いね。ちゃんと食べてるの?」

「なっ……!! この変態が! 変なこと聞いてくるなっ!」

 葵が軽いのは身長154センチに体重が39キロという体型も1つの理由だが、その上胸もないので体重は軽いほうなのだ。

「男なんてみんな変態だよ」

「確かにお前の回りにいる奴らはド変態だからな。何故あんな奴らと友達なのか全くわからん」

「俺も葵ちゃんと元ヤンの高橋さんがなんで仲良いのかわかんない」

「何故みーちゃんが元ヤンだとわかった!?」

「言葉遣いとか、言動がヤンキーオーラ漂わせてるもん」

「……そこはさすがの葵でも否定出来んぞ。みーちゃんはキレると容赦ないからな」

 今まで何度血を見てきたことか。

 多分この先、みーちゃんより喧嘩が強い奴は現れないだろうと思う葵だった。

「葵ちゃんは喧嘩とかしないの?」

「あっ、葵は平和主義なのだ! 誰がそんな物騒なことするか」

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