可愛いなんて大嫌い
なんだか葵の言ってる事は滅茶苦茶だ。話が大分ずれている。
梨加と茉子の二人は葵の暴走を止める事なく、隣で呆然と立ちつくしていた。
その後三人は入部届を提出し、晴れて料理部の部員となった。
梨加達に別れを告げ、葵はみーちゃんの待っている玄関へ急ぐ。
長時間待たせていたら何をされるかわかったものじゃない。
迷ってしまうのではないかというほど広い校内だが、葵は長い髪をなびかせながら颯爽と廊下を駆け巡る。
玄関に着くとみーちゃんはすでに来ていた。
下駄箱に寄りかかって女王様のように腕を組んでいる。
「おっそい! あたしを何分待たせんだ!」
女王様はご機嫌ななめであった。
「すまんっ! かくかくしかじかでいろいろあったのだ!」
「お前言ってる事意味わかんねえよ!」
葵は身振り手振りで説明するが、言いたい事な一つもみーちゃんには伝わっていない。
ローファーを乱暴に床に落として履き替えた。
梨加と茉子の二人は葵の暴走を止める事なく、隣で呆然と立ちつくしていた。
その後三人は入部届を提出し、晴れて料理部の部員となった。
梨加達に別れを告げ、葵はみーちゃんの待っている玄関へ急ぐ。
長時間待たせていたら何をされるかわかったものじゃない。
迷ってしまうのではないかというほど広い校内だが、葵は長い髪をなびかせながら颯爽と廊下を駆け巡る。
玄関に着くとみーちゃんはすでに来ていた。
下駄箱に寄りかかって女王様のように腕を組んでいる。
「おっそい! あたしを何分待たせんだ!」
女王様はご機嫌ななめであった。
「すまんっ! かくかくしかじかでいろいろあったのだ!」
「お前言ってる事意味わかんねえよ!」
葵は身振り手振りで説明するが、言いたい事な一つもみーちゃんには伝わっていない。
ローファーを乱暴に床に落として履き替えた。