可愛いなんて大嫌い
「……お、お前本当に男なのか?」
頭をフル活用して出てきた言葉がこれである。
周りにいたクラスメイトやファンらしき女子達は、揃って葵を凝視した。
「……え?」
矢神も少し間を置いてから聞き返す。
春だというのに葵の一言で周りの空気は凍りついた。
「ちょっと神田さん! 何言ってんのよ!」
「そーよそーよ! 失礼な事言わないでよね」
近くにいたファンらしき女子達はぷりぷりと口々に怒りだす。
「な、なんだよ! ちょっと聞いてみただけではないか」
それに圧倒されていた葵は負けじと言い返すが、悪いのは自分なのだ。
ファン達の前で本人をバカにするような質問をしてしまった葵が悪いのである。
「ちゃんと謝りなさいよ!」
「そーよそーよ!」
女子達はネチネチと葵を攻め続ける。
(何なのだ、この女達は!! うっとうしいにもほどがあるぞ!)
葵は女特有のネチネチした関係が苦手であり、相当参っていた。
当事者の矢神そっち退けで話が膨らんでいく。
頭をフル活用して出てきた言葉がこれである。
周りにいたクラスメイトやファンらしき女子達は、揃って葵を凝視した。
「……え?」
矢神も少し間を置いてから聞き返す。
春だというのに葵の一言で周りの空気は凍りついた。
「ちょっと神田さん! 何言ってんのよ!」
「そーよそーよ! 失礼な事言わないでよね」
近くにいたファンらしき女子達はぷりぷりと口々に怒りだす。
「な、なんだよ! ちょっと聞いてみただけではないか」
それに圧倒されていた葵は負けじと言い返すが、悪いのは自分なのだ。
ファン達の前で本人をバカにするような質問をしてしまった葵が悪いのである。
「ちゃんと謝りなさいよ!」
「そーよそーよ!」
女子達はネチネチと葵を攻め続ける。
(何なのだ、この女達は!! うっとうしいにもほどがあるぞ!)
葵は女特有のネチネチした関係が苦手であり、相当参っていた。
当事者の矢神そっち退けで話が膨らんでいく。