可愛いなんて大嫌い
その時、メガネをかけていかにも優等生ですと言いたげな男、有栖川潤が委員会から戻って来た。
「俺は潤のものじゃない!! 男になんか興味ない! 二人共死んじゃえ!」
変態な友達を二人も持つと苦労する。
「そんなに照れる事はなっ……!!」
有栖川がそう言いかけると、『ボゴォ!!』と矢神の拳が顔面にねじり入ってきた。
そのままこの変態は床に倒れる。
「ふんっ」
藤本は横で「痛そー」と他人事だ。
「うぅ……、俺は学年首位のお前が委員会に入りたくないと言うから、代わりに入ってやったんだぞ。もう少し優しく扱ってくれ……。ちなみに俺は三位だ――」
有栖川は悲劇のヒロインみたいに、言いたい事だけ言うと最後は息絶えた。
「それはどうもありがとう」
感情が全然こもってないお礼を言うと、矢神はそのむさくるしい場所から立ち去る。
(なんで俺の周りには気持ち悪い変態しかいないんだろう)
普通の友達が欲しいと切実に思う今日この頃。
「俺は潤のものじゃない!! 男になんか興味ない! 二人共死んじゃえ!」
変態な友達を二人も持つと苦労する。
「そんなに照れる事はなっ……!!」
有栖川がそう言いかけると、『ボゴォ!!』と矢神の拳が顔面にねじり入ってきた。
そのままこの変態は床に倒れる。
「ふんっ」
藤本は横で「痛そー」と他人事だ。
「うぅ……、俺は学年首位のお前が委員会に入りたくないと言うから、代わりに入ってやったんだぞ。もう少し優しく扱ってくれ……。ちなみに俺は三位だ――」
有栖川は悲劇のヒロインみたいに、言いたい事だけ言うと最後は息絶えた。
「それはどうもありがとう」
感情が全然こもってないお礼を言うと、矢神はそのむさくるしい場所から立ち去る。
(なんで俺の周りには気持ち悪い変態しかいないんだろう)
普通の友達が欲しいと切実に思う今日この頃。