可愛いなんて大嫌い
いつもと変わらない騒がしい朝が過ぎて行き、ホームルームの時間となる。
先生のくだらない話を聞くホームルームとはなんとも退屈なものであり、葵の口からは何度もあくびが出ている。
一応女の子なので手を当てているが、上品さが全く感じられない。
ボーっと窓の外を眺めていたら、前の席から白い紙が回ってきた。その紙には“進路調査表”と書いてある。
高校一年生だが、翠翔学園高校は県内トップの進学校なので、進路は大切なのだ。
「進路調査表は今書けー」
担任は呑気に黒板の前を行ったり来たりしている。
(何を今更。進路などもう決まっているのだ!)
葵は用紙に“S大学社会福祉学部子ども教育学科”と書いた。
葵の夢はズバリ幼稚園の先生であり、それは小さい頃から思っていた事なのだ。
本当に先生になったら、どちらが子供かわからないくらい幼児達に混じってしまうだろう。
早く書き終わった葵は周りを見渡す。
先生のくだらない話を聞くホームルームとはなんとも退屈なものであり、葵の口からは何度もあくびが出ている。
一応女の子なので手を当てているが、上品さが全く感じられない。
ボーっと窓の外を眺めていたら、前の席から白い紙が回ってきた。その紙には“進路調査表”と書いてある。
高校一年生だが、翠翔学園高校は県内トップの進学校なので、進路は大切なのだ。
「進路調査表は今書けー」
担任は呑気に黒板の前を行ったり来たりしている。
(何を今更。進路などもう決まっているのだ!)
葵は用紙に“S大学社会福祉学部子ども教育学科”と書いた。
葵の夢はズバリ幼稚園の先生であり、それは小さい頃から思っていた事なのだ。
本当に先生になったら、どちらが子供かわからないくらい幼児達に混じってしまうだろう。
早く書き終わった葵は周りを見渡す。