可愛いなんて大嫌い
「何の事?」
葵は勝手に怒っているが、矢神にその怒りがわかるはずないのだ。
自分の行きたい大学を書いただけで、他は何もしていない。
「目を凝らしてよーく見てみろ! お前と同じ大学だと!? 絶対嫌だっ!」
葵にそう言われたので、矢神は自分の用紙と見比べてみた。
「一緒の大学だー」
そこには学科は違うが確かに同じ大学が書いてある。
葵もS大学を志望しているなんて全然思ってもいなかったので、矢神は心底驚いた。
「しかも介護福祉学科だと!? お前もしや、じいちゃんばあちゃんが好きなのか!?」
「うん、大好き」
この一言が葵の闘争心に火をつけた。
「お前より葵のほうがじいちゃんばあちゃんの事好きに決まってるだろ! 負けるかっ」
葵は何に対しても矢神に負ける事が嫌らしい。
しょうもない事にも自分から勝負を吹っ掛けていく。
勝負というのは本来勝敗がはっきりつくものだが、今葵の言っている勝負は勝敗をつける事が難しいだろう。
葵は勝手に怒っているが、矢神にその怒りがわかるはずないのだ。
自分の行きたい大学を書いただけで、他は何もしていない。
「目を凝らしてよーく見てみろ! お前と同じ大学だと!? 絶対嫌だっ!」
葵にそう言われたので、矢神は自分の用紙と見比べてみた。
「一緒の大学だー」
そこには学科は違うが確かに同じ大学が書いてある。
葵もS大学を志望しているなんて全然思ってもいなかったので、矢神は心底驚いた。
「しかも介護福祉学科だと!? お前もしや、じいちゃんばあちゃんが好きなのか!?」
「うん、大好き」
この一言が葵の闘争心に火をつけた。
「お前より葵のほうがじいちゃんばあちゃんの事好きに決まってるだろ! 負けるかっ」
葵は何に対しても矢神に負ける事が嫌らしい。
しょうもない事にも自分から勝負を吹っ掛けていく。
勝負というのは本来勝敗がはっきりつくものだが、今葵の言っている勝負は勝敗をつける事が難しいだろう。