可愛いなんて大嫌い
第3章 それでも葵は負けてない!
次の日、運良く今日は部活があるらしいと、梨加が朝一で教えてくれた。
梨加の話によると、本日はマドレーヌを作る予定との事。
(あいつは甘いものが嫌いって言ってたから、砂糖をいーっぱい入れてやろう!)
葵は未だ騙されている事に気付いてなかった。
気付いた時の反応が恐ろしいが、また楽しみなのも事実である。
「葵テストで負けたんだろ? 何すんの?」
只今、四時間目。生物の授業中。
にもかかわらず、この女王様ことみーちゃんは、実験が面倒くさいからと、後ろの席で葵に喋りかけていた。
真面目な葵を道連れにしているのだ。
「よくぞ聞いてくれた親友よ。まあ、認めたくはないが、葵は負けたさ。しかーしっ!! ここで引き下がってはダメだ! 本日、新しい作戦を決行する」
「くだらねえー……。でも一応聞いてやるよ」
「失礼だぞ! 葵は本気なんだ!!」
どうやら葵は、作戦が成功すると本気で思っているらしい。
梨加の話によると、本日はマドレーヌを作る予定との事。
(あいつは甘いものが嫌いって言ってたから、砂糖をいーっぱい入れてやろう!)
葵は未だ騙されている事に気付いてなかった。
気付いた時の反応が恐ろしいが、また楽しみなのも事実である。
「葵テストで負けたんだろ? 何すんの?」
只今、四時間目。生物の授業中。
にもかかわらず、この女王様ことみーちゃんは、実験が面倒くさいからと、後ろの席で葵に喋りかけていた。
真面目な葵を道連れにしているのだ。
「よくぞ聞いてくれた親友よ。まあ、認めたくはないが、葵は負けたさ。しかーしっ!! ここで引き下がってはダメだ! 本日、新しい作戦を決行する」
「くだらねえー……。でも一応聞いてやるよ」
「失礼だぞ! 葵は本気なんだ!!」
どうやら葵は、作戦が成功すると本気で思っているらしい。