最後の恋…。〜愛するあなたへ〜



 違うよ、先輩。それはきっと―


「…私だから選ばれたんだよ」

「「??」」


 2人ともハテナマークをいっぱいつけてる。


「私だから神様は選んでくれたんだと思うの。違う人なら耐えられないから。」

「麻璃華…」

「私だって何度も思ったよ?なんで私なんだってね。でもね、よくよく考えてみると選ばれたのは偶然じゃない。神様が選んだんだってね」

「で、でも…っ!!」

「もし私が病気じゃあなかったらもしかしたら2人に会えてなかったかもしれないじゃない。だから今は感謝してるの。病気だからって普通じゃないわけじゃないじゃない。死ぬ前にあなた達に会えてよかった…。ありがとう…」

「…うぅ〜!!ま、麻璃華っ!!もし可能性があるなら生きてっ!!絶対に!!」

「もう、泣かないでよ。でも…ありがとう…」

「…麻璃華さん。僕はいつもあなたに勇気づけられる。絶対に生きて帰ってくださいね?」

「勇気づけられたのは私の方なのに…」

「え?」

「出会った時からずっとあなたに勇気づけられてたの。私には持っていないものをあなたは持っている。そんなあなたに私は好きになっていたの」

「…ま、麻璃華さん…」


 さすがに保健室で告白なんて今までなかったから、私も恥ずかしくなってしまった。

しかも、陽菜や先生がいる前で…。


「…僕も…」



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