最後の恋…。〜愛するあなたへ〜

　ザァー…

　風のせいでよく聞こえなかった。


「…え？…今なんて…？」


「…僕も好きです。麻璃華さんの事が…」


　陽菜は「きゃあああ!!」と叫んでる。

　私はまだ混乱していて整理がつかなかった。


「え？…え？…えぇぇえ!?」

「なんでそんなにビックリするんですか？僕の方がビックリしてるのに…」

「…え？あ、そうか…。そうだよね…」


　周りをみると陽菜と先生たち以外に人がいっぱい集まっていた。

　急に恥ずかしくなってしまって俯いてしまった。

　私たちを冷やかすような人たちが沢山集まった。


　ヒューヒュー!!キャアアア!!やるぅ〜!!


　などという声が沢山聞こえる。


　は、恥ずかしいっ…!!ど、どうしよう…!!


「…逃げようか！行きましょうっ!!」

「えぇ！？」


　私たちは保健室を逃げ出した。