最後の恋…。〜愛するあなたへ〜



「いい?…あんたから誘うのよ?」


 開き直った、陽菜が言ってきた。


 開き直るの早いな、陽菜…。


「ふ、ふん。あっちから誘ってくるかもしれないじゃないの!!」

「誘ってくるわけないから言ってんのよ!!さぁ、行くわよ!!」


 ひきづられて先輩がいる、教室についた。


「…あ、おーい!高杉!!彼女が来たぞぉ〜!!」


 私に気づいた、男子生徒が高杉先輩を呼んだ。


 こんなに広まってるなんて恥ずかしい…///


「…あ、麻璃華さん。どうしたんですか?」


 先輩はまんざらでもない感じ。


 く、悔しいっ…。いつも私だけドキドキしてるみたいじゃん…。


「デートしてあげてもいいわよ!」


 あ、しまった…!!変な癖が出てしまった。

 しかもみんないる前で!!

 は、恥ずかしいよぉ〜!!


 1人で百面相している間に先輩が笑って答えた。


 ―…クスッ



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