最後の恋…。〜愛するあなたへ〜



 陽菜と湊汰くんとわかれてから、30分たつけれど私たちはなにも喋らなかった。

 あやまらないといけないけど…言いにくいなぁ…。

 先輩、目もあわせてくれないし…。

 自然にじわぁと涙がでてきた。


「…先輩、ごめんなさい…。せっかくのデートなのに…こんな事して…」

「………」

「…私から誘ったのに…ごめんなさい…」


 ふいに抱きしめられた。


「…僕の方がすみません。嫉妬…してました…///」

「え…?嫉妬…?」

「僕といるよりも楽しそうでしたので…つい…」


 先輩が可愛くていとうしくてたまらなかった。

 ずっとこの時間がいいと願いながら…。


 ―クスッ


「…そんな先輩が大好きです…」


 私たちは引き寄せられるように初めてのキスをした。


「…んっ」


 もうすぐ別れがくることも知らずに…。



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