最後の恋…。〜愛するあなたへ〜



 急いで出てきた私に陽菜と先輩はビックリしていた。


「…はぁ、はぁ…」

「どうしたの?麻璃華」

「走って出てきたって事はなにかあったんですか?」

「なんでも…ないの…。恥ずかしかっただけで…」

「「??」」


 2人は顔を見合わせよく分からないといったポーズをしていた。


「…あ、いたわっ!!さっきのハンカチを使ってくれたお姉さん!!忘れものですよっ!!」

「あ、すみませんっ!!」

「はい、ハンカチ!!もう忘れたらダメですからねっ?」

「はい、すみません…」


 ってばれちゃったよぉ〜。

 ハンカチを持ってた事!


「…ハンカチあるのに使ってくれてありがとう」

「…い、いえ…」


 先輩を見ると固まっている。


「先輩?どうかしたの?」


 綺麗なお姉さんも先輩をみて固まっている。

 どうしたんだろう?2人して…。



< 53 / 80 >

この作品をシェア

pagetop