最後の恋…。〜愛するあなたへ〜



『…あ!井上ちゃん!?家に遊びにきなさいっ!!』

「裕子さんっ!!どうしたんですか?」

『ちょっと宏を驚かそうと思ってね!地図はメールで送るからそれに辿ってきてちょうだい』

「え?え?」

『それじゃあね。道間違えないでね?』


…ブチッ…ツーツーツー


「あっと…。とりあえずいけばいいのよね?」


…ブーブー


「あ、メールだ。本当に送って来たって事は行かなきゃダメじゃん!」


 簡単に用意を済ませると、家をでた。


「お母さん、出かけてくるねっ!」


 私の笑顔にお母さんはビックリしていたけれど、嬉しそうにこう言った。


「いってらっしゃい。気をつけてね」

「うんっ。薬はちゃんとあるから平気だよっ!」


 私はそう言って走って先輩の家まで行った。

 最近は苦しい事が多いけど、そんな事関係なかった。

 先輩の家にいける事がなにより嬉しかったのだった。



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