最後の恋…。〜愛するあなたへ〜



 だけれど願いはむなしく、倒れてしまった。


「…!?井上ちゃん!?井上ちゃん!?」


 裕子さんの声がだんだん遠のいていく。

 ごめんなさい。裕子さん心配かけてしまいましたね。


 私は意識を捨てた。


「…なんで…こうなるんだよっ…!!」


 しばらくしてから誰かの声が聞こえた。


 この匂い病院…?声は…お父さんだね…。

 久しぶりだよね?


「…お父さん、ここ病院だよ?静かにしなきゃ…」

「…!!麻璃華っ!!意識が戻ったのか!?」


 そうとう慌ててるお父さんは初めてみたかも…。


「…大丈夫だよ。私はまだ元気だから…」

「そうか、よかった…」



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