最後の恋…。〜愛するあなたへ〜
「…ちょっと、あなた井上麻璃華って子かしら?」
よく分からないが先輩に呼び止められた。
「そうですけど…。なにか用ですか?」
「えぇ。…あなた入学式の時に男を倒したらしいわよね?あれ私の彼氏なの。なんてことしてくれたのよ!」
「だって…人をいじめて平気な人なんてさいてーじゃないですか?…だから私が教えてあげたんですよ?」
「…教えてあげたって…!!…いじめは悪かったけど…人の骨をおるまでしなくてもいいじゃない!」
先輩の手が殴る準備をする。私は抵抗なんてするつもりがないから黙ってみている。
バシッ
鈍い音がした。でも私には痛みがこなかった。