メガネケースで近付きたい




「ほんとうだ…」


俺たち2人のメガネケースは色も形も材質も全く同じものだった。

「ね?お揃いでしょ?」


「あ、ああ。そうだな。」


俺が返事をすると、河合が顔を赤らめてこう言った。


「えへへ…なんだか嬉しい」


「え…?」


河合の顔が赤い…だと?これって…これ…!


「あ、授業始まっちゃう!またね宮崎くん!」


「おおぅ…」


河合は駆け足で自分の席に戻って行った。



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