いつも隣に。
涙の訳。
「どうしたの?」
私が怯えた顔で振り向くと、男子がたっていた。
え。。。。?
「市瀬君、、、?」
市瀬優弥。私でも知ってる。
イケメンで有名で、女子とはあまり話さないが、
そこも好かれて、女子にすごい人気で、
ファンクラブまであるらしい。
市瀬君は私に近づいて、私の前でしゃがんだ。
怖いっ......‼
「こないでっ......‼」
逃げようとした。
すると、強い力で腕を引っ張られ、
抱きしめられた。
「浅野がなにされてるか、わかってる。
でも、俺はそんな事しないから。安心して?」
市瀬君は優しい声でそう言った。
「俺はなんにもできないけど、浅野の力に
なれる事なら、なんでもするよ?」
市瀬君の声は震えていた。
この震えた声の理由はまた後で分かることだった。
自然と涙がこぼれた。
人の優しさを久しぶりに感じたからなのかな?
しばらく抱きしめられ、市瀬君は離れた。
市瀬君の目が赤かった。
「