いつも隣に。



姉貴は家に帰ってきた。



その顔はいつもと同じ笑顔で。




少しあの光景のことが気になった。



「あ、あのさあ、」



姉貴はにっこり笑って

「ん??」





「今日教室で押さえられてなかったか、、?」




姉貴は一瞬びっくりした表情をして、
すぐに笑顔に戻った。

「ああ、鬼ごっこしてたのよお、どんどん鬼の人数が多くなるの」



俺はそのときなぜか納得した。
今考えればすぐにわかった話だ。
あの机に押さえられた状況が
鬼ごっこなわけがないことぐらい。





「面白い遊びだな。」

そういって俺は笑った。
姉貴はどんな表情をして俺をみていたのだろう。





「そうでしょ!面白いから今度やってみなー」


あははと笑うと姉貴は自室に戻った。












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