岬くんの所有物
でも、ここでごめんなさいって言う私じゃあないんですよ
「知らないもん。関係ないもん」
「お前は俺の物なんだよ。所有物。わかる?」
「わかんない」
「黙れ。お前が何て言おうが俺の物なんだよ」
「私は物じゃないもん!」
「あっそ。だから?」
だ、だから?ですと??
もう言い返す言葉もありませんよ…
「痛っ!」
ぎゅっと掴まれた肩
自分でも体がびくっとはねたのがわかる
「離してよ!」
「俺のなんだからなにしたって良いだろ?」
そう言って私の頬をつねる
「いひゃいいひゃい!!やええ!」
ブーブーっと携帯がまた鳴った
「少しは静かにできねーの?」
と、携帯ではなく私に向けて話す岬くん
私自身静かなんだけどなあ