毬亜【マリア】―信長の寵愛姫―
「詳しい内容はわかりませんが、大きい戦の勝敗ならわかります。ただそれがみんなが言う『勝利の鍵』へと繋がるのか……は、わかりませんが」
「今川側が欲しいのは、あんたのその知識だ。あんたが知っている歴史をひっくり返すほどの知識が欲しいんだ」
信包が腕を組んで、「ほほう」と声をあげた。
全てが繋がったと言わんばかりの勝ち誇った顔をする信包は、すごく信長の表情に似ている。
「信包様は驚かれないんですね。未来から来たって言ったら、びっくりしそうな話だと思うんですけど」
「まあ、会ってすぐにそんな告白を受けたら、腰の一つでも抜かしていたかもな。だが、俺はあんたを知ってから、だいぶ経つしな。何よりも兄上があんたを信じてる。あんたが何者であろうとも、俺はあんたを守らないと」
信包がにこっと笑顔を見せた。
「今川側が欲しいのは、あんたのその知識だ。あんたが知っている歴史をひっくり返すほどの知識が欲しいんだ」
信包が腕を組んで、「ほほう」と声をあげた。
全てが繋がったと言わんばかりの勝ち誇った顔をする信包は、すごく信長の表情に似ている。
「信包様は驚かれないんですね。未来から来たって言ったら、びっくりしそうな話だと思うんですけど」
「まあ、会ってすぐにそんな告白を受けたら、腰の一つでも抜かしていたかもな。だが、俺はあんたを知ってから、だいぶ経つしな。何よりも兄上があんたを信じてる。あんたが何者であろうとも、俺はあんたを守らないと」
信包がにこっと笑顔を見せた。