あなたを好きになれたから 
須田先輩と別れた後
しばらく待っていたら 会社に戻ってくる江藤さんが見えた。


「平野さん!?」


「こんにちは。」


「今日は、どうしたの?」

突然来たから、ビックリしてるんだよね。。


「あの 今日、バレンタインだから、チョコを受け取ってほしくて。。」


そう言って、
鞄の中からチョコを取りだし、
江藤さんに手渡した。


「これ、俺に?」


「はい あの。。」


ん??

江藤さんは、私が話し出すのを待っていてくれてる 

「あの…私…江藤さんのことが…」


緊張のあまり、言葉にならないでいると


「ゆっくり話して。俺、待ってるから。」


「あ、はい。。最初に、ぶつかった時に、助けてもらったり。。打ち合わせの接待の後、話を聞いてもらって、大丈夫って言って貰えたり 
夜景を見に連れて行ってくれたり 
どれも、私にとって忘れられない出来事で。。
気づいたら、江藤さんのことが頭から離れなくて。。考えていたら、胸が苦しくなって。。」

< 260 / 307 >

この作品をシェア

pagetop