あなたを好きになれたから 
俺は
とっさにポケットに手を入れて
携帯を取り出すと、親父に連絡を入れた。


『親父!!兄貴が…兄貴が大変なんだ!!
頭から血を流してるから、救急車を呼んでくれよ!!早くーーーー』


どうしよう…
俺のせいで、兄貴…


『兄貴…ごめん…
俺が工場に行きたくなった。なんて言わなければ… すぐに救急車くるからな… パパになるんだろ!! だったら、死ぬなよ!!』

こんな時でも
俺のことを気遣って。。

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