あなたを好きになれたから 
「大丈夫ですから!!
昨日、ちょっと体調が悪くて…
あんまり眠れなかったんです…
あはは…もぅ、社会人としてダメですよね…」


力なく笑うと


「バァか!
社会人だって、人間だ! 真面目な平野のことだ!決算の時期だから~って気になって、休めなかったんだろ。。
ほら、今なら支障ないから、医務室へ行って来い。 なんなら、俺が連れていって、添い寝してやろか?」

松沼先輩が
笑いながら、おでこをついた。


「ほら!
私が一緒に行ってあげるから~」


ふらつく私を支えるようにして、美奈ちゃんが脇を抱えてくれた。
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