あなたを好きになれたから 
でも
そんなに簡単に次の恋にいけるほど
軽い気持ちで、江藤さんのことが好きだった
わけじゃない…


「松沼先輩…
お気持ちは、スッゴク嬉しいんですけど。。
私…
すぐに松沼先輩にいくような、軽い気持ちで
人を好きになったんじゃないんです。。
きっとまだ……
忘れられない…」


私の話を黙って聞いていた先輩は


「無理に忘れる必要なんて、ないじゃん。
忘れるなんてさ、
その人のことを好きだったっていう、平野自身のこともなかったことになるんだぜ。」


それから
また、ゆっくりと


「俺にだって、忘れられない恋、あるし…
そんな熱くなれる恋ができた、俺のことも、お前のことも…
俺は、好きだから…
だから、
忘れるなよ。。
その代わり
いつか、その人以上に、俺のことを
好きになってくれたら、いいからさ。」


って
強く、強く言ってくれた。
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