あなたを好きになれたから 
「平野!例の打ち合わせの日程、決まったから!」


元気よく
フロアに響く松沼先輩の声。


「あ、決まったんですか?あのあと松沼先輩から何も言われないので、ちょっと心配してたんです…」


「心配!?何で!?」


「あ、いや…もう行われたのかな…とか、私や小柳さんが手伝うことはなかったのか…とかです…」


苦笑いしながら、伝えた。

「あ~ごめんな…あれからお客様やM社の担当さんとなかなか打ち合わせが進まなくてさ。。こう見えて、オレも気が気じゃなかったんだ」


「え!?松沼先輩からそんな素振り見えなかった…」


「ま、オレも営業だし、顔には出さないよ」


あはは!
と、豪快に笑う。


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