あなたを好きになれたから 
「亜子ちゃん♪」


うわ!
きた!
松沼先輩だ!


「はい!?」


「この図面おこすの、手伝ってくれない?」


せっかくの美奈ちゃんとの美味しい夜を逃してたまるかぁ~


「先輩!?それ、急ぎですか?月曜日じゃ、駄目なんですか?」


「お、亜子ちゃんからそんな言葉出るの珍しいな、なんかあるか?」


誤魔化し聞かないから、先輩には正直に話しますかぁ。


「はい…今日は、美奈ちゃんとご飯に行く約束をしてまして…出来れば、残業はしたくないな…と。。。」

苦笑いをしながら、先輩に話すと


「あはは!わかったわかった!いつもオレのわがまま仕事に付き合ってくれてるもんな!美味しいのたくさん食ってこい!」


やったぁ!!
残業なしだぁ!!


喜んで浮かれてた私は、
この時、私のことを優しく見つめる先輩がいたことに気づくはずないのでした。
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