キミ、想ウ
出逢い
あたしは、ごくごく普通の社会人。
普通に、平凡に、平和に生きてきた。
正社員としてだはなく、
パートたしてだが、毎日仕事に追われ
それでも、友人たちと楽しく暮らしていた。
「ねぇ、最近さ梓の店に入るようにしたんだよね~」
「飲み屋だっけ?」
「そうそう!」
梓と言うのはあたしなや友人で
夜の飲み屋でママ代理として長いこと
働いていた。
昼間の仕事は続かないのに
飲み屋の仕事だけは不思議と続いていた。
「たのしい?」
「最初は不安だったけど結構楽しいよ?」
「まぁ、何事も経験だしね~」
「蓮も出てみない?」
「あたし?」
「蓮さ、昔スナックで働いてたでしょ?」
「…まぁ…でも半年くらいだよ?」
「それでも、梓が入って欲しいって♪」
そう言われて
あたしは苦笑いしながら
煙草に火を付けて頭の中で少し考えた。