キミ、想ウ
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愛からの紹介であたしは、
梓の店に出ることを決めた。
お金は入るし、
楽しそうだし、
何より、二人が居るなら
あたしはなにも怖くないはず。
「蓮、好きなドレス選んでいいよ~」
「あたし紫~♪」
愛は、ウキウキした様子で
紫色のドレスを手にしてトイレで
着替え始めた。
「あたしは…どうしようかな…」
「これなんかいいんじゃない?」
「ん、じゃぁ、これにしようかな~」
梓にドレスを決めて貰って
あたしも、愛と一緒にドレスに着替えた。
「なんか蓮のイメージ壊れるね~」
ケタケタ笑いながら、
愛があたしを見ながら言った。
「そうかな?変?」
「んーん、可愛いよ♪」
「ありがとう」
「でも、蓮ってクールなイメージだからさ」
「ギャップ萌えってやつ?」
三人で笑いながら、
着替えを済ませて、化粧もして
準備万端な状態。
その時、
お店の扉がカランカランと音をたてて
開いた。