束縛、それが僕の愛情表現
「・・・」
晴菜は悠矢の様子を窺いながら
携帯片手にメールを送信した。
「・・・」
そんな晴菜の行動を不審に思ってるとも知らずに。
【明日なら空いてるよ^ロ^】
晴菜は、その人と明日駅前のカフェで待ち合わせする事にした。
今の悠矢なら晴菜の携帯を見ることもありえなくはないと思い、
今送ったメールを削除した。
しかし、悠矢の様子を気にしすぎて
自分の送ったメールだけ削除して、受信したメールを削除するのを
忘れていた。
-翌朝-
悠矢は朝早くから仕事だったため
昨日のうちに『明日出かけるね』と言っておいた。
「・・・」
待ち合わせの時間より早く着いてしまった晴菜は
先にカフェに入り、席に着いて待っていた。
しばらくの時間待っていると、誰かがこっちに向かって
走って来た。
「晴菜ちゃん!待った?」
「あっ、いえ・・・忙しいのにすいません。
裕太さん・・・」
「へーきへーき!」
裕太さんは帽子を深く被って変装はしてるものの、
近くで見ると完全にCRUSHの裕太さんで、
バレないか心配だった。