束縛、それが僕の愛情表現
今日もまた・・・
「ねぇ晴菜、どこ行くの?」
ビクッ
「ちょっと、買い物に・・」
「それ、本当?」
「本当だよ?」
そう言うと悠矢はニコッと笑って、
「そっか。」
そう言った。
今日こそは大丈夫。
今日こそは怒らせていない。
そう思ってたのに。
「じゃあ何でそんなオシャレしてんの?」
冷酷な目。
色のない瞳。
見つめられるだけで背筋が凍りつく。
「そ、そんなことないよ?」
「へー。」
そう、適当な返事をしながら、舐め廻すように見ながら
近づいてくる
「こーんな足出してさ、そんなことないって?へー」
晴菜と悠矢の距離が縮まったところで、
「やっ、でも・・・」
「嫌?何?俺に口答えするんだ?」
「あっ、ごめっ・・・
バシッ
『ごめんなさい』
そう言おうとした時にはもう悠矢の手は頬の真横に来ていて
叩かれていた。