束縛、それが僕の愛情表現
「うわっ。結構深いね。痛くない?」

「ん。ちょっと痛いけど大丈夫」

「そう。んー、じゃあ・・・



俺に殴られた時とどっちが痛かった?」

またしても心臓がドクンと脈打った。

「な・・・何言ってんの?」

「ふっ・・・冗談w」

悠矢の顔は笑ってる。目もちゃんと笑ってる。

大丈夫怒らせてない。

「あれー?」

悠矢が救急箱をガサゴソ漁っている。

「どうしたの?」

「絆創膏がない・・・」

「じゃあ貼らなくてもいいよ?」

「だめだよっ!俺、買ってくるからまってて?」

悠矢は一枚パーカーを羽織り、帽子を深く被った。

「それから・・・逃げようとか、思わないでね?」

「う・・・ん・・・」

< 23 / 40 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop