束縛、それが僕の愛情表現
声のトーンが明らかに違った。

それだけで晴菜の背筋は凍るようにゾクッとなる。

「ん。行ってきまーす。」

ガチャっ、バタンッ


特にすることもなく、テレビをつける事にした。

『DVとは、ドメスティックバイオレンスの略で・・・』

DV特集的なコーナーのが放送されていた。


ピンポーン・・・


「!!っ」

ブチッ

慌ててテレビの電源を切った。

「何やってんだろ、私」

ガチャっ

「はい・・・。」

「あっ、晴菜ちゃん?俺だよ!裕太。ちょっと開けてもらってもいいかな?」

「・・・。」

扉を開けると、帽子を深く被った裕太さんがいた。

「あ・・・晴菜ちゃん・・・」

裕太さんは晴菜を見た瞬間、目を大きく見開いて驚いた顔をした。

でも晴菜は気にせず、目も合わせずに、

「あの、悠矢はコンビ二行ってるんですけど・・・。」

「晴菜ちゃん!!どうしたの、その痣。」

そう言って両手を掴んでくる裕太さん。

「あのっ、離して下さい!」

こんな所、悠矢に見られたら、勘違いされちゃう。


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