束縛、それが僕の愛情表現
裕太SIDE

俺は楽屋でボーっとしていると、電話が繋ってきた。

「もしもし?」

《裕太っ!!悠矢とっ晴菜ちゃんが!!どうしよう・・・》

「ちょっと待ってて!!今行く!」

ブチッ

俺は走って楽屋を出た。

何だか嫌な予感がする。



【悠矢の家】

悠矢の部屋のドアは鍵がかかってなくて開いていた。

「裕太っ!!」

潤は俺に抱きつき、泣き崩れた。

俺は潤を支えながら、リビングに足を進めた。


するとそこには

恋人繋ぎをしながら血を流し、横たわっている2人がいた。

晴菜ちゃんは腕の無数の傷口から多量の血を流し、

悠矢は左胸に包丁が綺麗に刺さったままだった。


「俺が来た時には、2人とも冷たくなってて・・・」

「昨日の・・・夢と・・同じだ・・・」

「嘘・・・」

ってことは、きっとあの言葉も正しかったんだ。

『好きだよ・・・愛してる』

『私も・・・』


2人の間に空いている隙間には、血で



“ I Love you for ever・・・”

悠矢の上手な筆記体で、そう書かれていた。

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