束縛、それが僕の愛情表現
「ごめっ・・なさっ」

今度は何度も続けて殴る。

「ゆうっ・・ごめっ」

「知ってるでしょ?これは俺の愛情表現だよ?」

手を握って殴る。
つまりグーの状態

骨と骨がぶつかる音が部屋に響く

殴る度、少量の水が飛ぶ。

「ゆうやぁ・・本当に、ぃたぃっ」

晴菜が泣いてる。

その泣いてる顔もいいよ?

なんでかな?

俺は普通に笑ってる顔よりも、
こういう時の顔の方が可愛いと思うんだ。

「悠矢、本当に痛いのっ」

晴菜の顔に痣がたくさん出来た。

ひとまず満足した俺は、晴菜の顔を
優しく撫でてから一旦離れた。

「何処にあったっけなー」

洗面所に迎い、ある物を探す。

「あった。ねぇ、見て?」

そう言ってあるものを晴菜に向ける。

そのある物とは“鏡”
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